前立腺癌の陽子線治療
高齢者の増加、食生活の欧米化により前立腺癌の罹患率が年々増加しています。また、PSA検診導入により早期前立腺癌の症例が増加傾向となっています。陽子線治療では従来放射線治療で使用されるX腺と比較しがん病巣に十分ダメージを与えながら、正常組織へのダメージを最小限に抑えることで副作用が少ないことが利点として挙げられます。
体内に入射された陽子線は速度を失い、最終的には停止します。その際、一挙にエネルギーを放出する物理的性質があり、この現象は発見者の名に因み、「ブラッグピーク」と呼ばれます。このピークの幅や深さは精密に制御することが出来るので、今までX線治療が苦手としていた体の奥深くにあるがん病巣に対しても、強力なダメージを与えることが可能となりました。一方、このピークよりも深くにある正常組織へのダメージはほとんどないので、身体にやさしいがん治療とも言えます。
2018年4月より保険適応となり、患者さんの負担が軽減され身近で受けやすい治療になりました。
陽子線治療の特徴
- 治療時の苦痛が少ない
- 副作用の心配が少ない
- 再発が少ない
- 治療は1日1回10〜15分程度
- 入院の必要がない
- スケジュール通りに治療が完了できる
メディポリス国際陽子線治療センター
当院はメディポリス国際陽子線治療センター連携施設です。陽子線治療ご希望のかたはご相談ください。